スポンサード リンク


CAROの命名規則

CARO(Computer Anti-virus Research Organization)とは、ウイルス研究者や解析者などから構成される、世界的なウイルス研究者組織のことです。

 

CAROでの命名規則は、

 

「接頭語」 + 「ファミリー名」 + 「接尾語」

 

となっており、その間を「.(ピリオド)」でつないでいます。

 

接頭語:ウイルスが動作するOS、環境名、記述したプログラム言語、ウイルスの種類などを表しています。

 

接尾語:亜種に関する情報を表しています。また、破損しているウイルスを表すときは「DAM」という接尾語をつけます。ファイルサイズが少し異なる亜種を区別する場合、ファイルサイズが付けられます。

 

よく利用される接頭語
  • XM・・・MS Excelのマクロウイルス
  • X97M・・・MS Excel97のマクロウイルス
  • WM・・・MS Wordのマクロウイルス
  • W97M・・・MS Word97のマクロウイルス
  • W32・・・32ビットWindowsのウイルス
  • WNT・・・32ビットWindows NTのウイルス
  • I-Worm・・・インターネットワーム
  • Trojan/Troj・・・トロイの木馬
  • VBS・・・Visual Basic Scriptのウイルス
  • Java・・・JAVAのウイルス
  • Linux・・・Linuxのウイルス
  • Palm・・・Palm OSのウイルス

 

利用される接尾語
  • @M・・・メール感染型ウイルス(大量にメールを配信しないもの)
  • @MM・・・メール感染型ウイルス(大量にメールを配信するもの)

 

これまでCAROでの命名規則を紹介してきましたが、これらはずいぶん前に制定されたものであり、現在では各ウイルス対策ソフトメーカーは、独自にウイルスの命名規則を定めて命名を行っています。

 

スポンサードリンク

CAROでのウイルスの命名規則関連エントリー

コンピュータウイルスとは何なのか
コンピュータウイルスとは悪意をもって作られたプログラムのことをいいます。
コンピュータウイルスの定義とは?
コンピュータウイルスの定義について紹介しています。
国が定めたウイルスの定義
国が定めたウイルスの定義とウイルス対策基準のサイトを紹介します。
コンピュータウイルスの種類
コンピュータウイルスの種類はたくさんありますが、「ワーム」、「トロイの木馬」、「スパイウェア」などのパソコンのウイルスを解説していきます。
ウイルスの正式名称
ウイルスの正式名称は、命名規則に基づいて付けられています。ウイルス対策ソフトベンダーごとにも異なっています。
ウイルスを作成する動機(理由)は?
ウイルス作者はなぜウイルスを作るのでしょうか?さまざまな理由を取り上げてみました。
ウイルス作者と技術レベル
一般的に「コンピュータウイルスを作成する人たちは高度な技術をもっている」と思われていることが多いですが、実はそれほど高い技術を必要としない場合が多くあります。
ウイルス作成ツールの存在
技術をもっていない人でも簡単にウイルスを作成できてしまう方法があります。それが「ウイルス作成ツール」を使うというものです。ソースコードを書く必要もありません。
ウイルス作者の逮捕までのいきさつ
ウイルスを作成して不特定多数にばらまくのは犯罪です。ウイルス作者の逮捕までの流れを紹介していきます。
セキュリティホールの発見と対策
ウイルスの感染経路であるセキュリティホール対策とセキュリティパッチの適用について書いています。
ウイルスチェックの方法
ウイルス対策ソフトのウイルスを見つけ出す方法について解説しています。ほとんどは「パターンマッチング」という方法になります。
ウイルスの「駆除」「隔離」「削除」の違いとは?
ウイルス対策ソフトには、「駆除」「隔離」「削除」という3つの機能が付いています。この違いを解説していきます。
新しい脅威「ボット」と「ボットネット」とは?
最近聞かれるようになった「ボット(bot)」と呼ばれるウイルス(不正プログラム)と、多数のボットによって構成される「ボットネット(botnet)」について解説しています。ボットウイルスに対する正しい知識を身に付けて、その被害に合わないように注意してください。