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ウイルス作者と技術レベル

ウイルス作成に技術力は必要なのか

 

コンピュータウイルスは、巧妙に人の隙をついてパソコンに侵入してきます。いくら気をつけておいても、いつの間にか侵入を許し、害を加えられることがあります。

 

このようなことから、「ウイルスを作る人は、非常に高い技術力をもっているに違いない」と考える人も多いでしょう。

 

確かに、高い技術をもった人物によって、ウイルスが作られるケースもあります。しかし、多くの場合は、ウイルスの作者はそれほど高い技術力をもっていないというのが実態です。

 

ウイルスが容易に作成できる理由

 

なぜ、高い技術がなくてもウイルスを作成することが可能になるのでしょうか。その理由は下記のようなものがあります。

 

  • 他人がすでに作った仕組みを利用できる場合が多い
  • 多くのウイルスは、他のウイルスを改造して作った「亜種」である
  • 簡単にウイルスを作ることのできるツールが存在する

 

コンピュータウイルスに関して、高度な技術を要するのは、コンピュータに感染させるためのテクニックです。しかし、その方法をウイルス作者が独自に開発していることはまれです。

 

原種より簡単に作れる亜種

 

容易にウイルスを作成する方法のひとつに、ある原種ウイルスの「亜種」をつくる方法があります。

 

亜種とは、あるウイルスを元にして改造されたウイルスです。似ていますが、少し動作が異なっています。

 

原種であるウイルスに、より効率よく感染させるようにしたり、大きな被害を与えるように改造したりするケースがよくみられます。

 

また、マクロウイルスやVBスクリプトウイルスなどは、プログラムコードを参照することができるため、誰でも比較的簡単に改造が可能となっています。

 

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