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ウイルス作成ツールとは

だれでもウイルスが作成できてしまう

 

ウイルスの作成が比較的容易であることはウイルス作者と技術レベルのページで紹介した通りです。しかし、まったく技術をもっていない人でも、さらに簡単にウイルスが作れてしまう方法があります。それが「ウイルス作成ツール」を使う方法です。

 

ウイルス作成ツールとは、名前の通りにウイルスを作成するためのソフトウェアになります。

 

ウイルス作成ツールを使うと、プログラムコード(ソースコード)を書き込むことなく、オリジナルのウイルスを作成することができてしまいます。「どのような感染方法にするか」「名前はどうするのか」「どんな悪事を働くのか」などの機能が手軽に設定できてしまいます。

 

VBS Worm Generatorとは

 

いくつかあるウイルス作成ツールのなかでも、完成度が高く、とくに知られているものがあります。それが、アルゼンチンの10代の少年(2001年当時)によって作られた「VBS Worm Generator」というツールです。

 

このツールは、メールで送信されるワーム型のウイルスを作成するものであり、どのような害を働くかということを入力して、ボタンをクリックするだけでウイルスが作成できます。当時は、使いやすさやヘルプ情報の充実度から注目を集めました。

 

だれでも簡単にウイルスが作れてしまうために、もはや技術の問題ではなく、倫理観の問題となってしまいました。

 

なお、現在多くの人に使われているウイルス対策ソフトでは、当時のウイルス作成ツールで作られたウイルスをブロックできるので心配はいりません。同じウイルス作成ツールで作られたウイルスは、やはり同じような特徴を有しているので、発見や対策もしやすいと言えます。

 

ただし、これらのウイルス作成ツールも、ウイルスと同じように次々に新しく作られているため、ウイルス対策ソフトといたちごっこになっているのが現状です。

 

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