持ち主の顔を勝手に撮影する「身代金要求ウイルス」に注意

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コンピュータウイルスの手口も日々巧妙になっていますが、今回紹介するのは「ランサムウェア（身代金要求型ウイルス）」と呼ばれるウイルスです。

これは最近ではパソコンだけでなく、スマートフォンなどのモバイル端末にも脅威が広がっています。

あなたの大切なデータを暗号化するなどして開けないようにし、元に戻すために金銭を要求してくるという非常に悪質なウイルスです。また、画面をロックして端末の操作を不能にし、スマホの画面にはデジタル数字のカウントダウンとともに、「残り時間は、罰金を支払います」という意味不明な警告が。

そして、スマホのカメラ機能で勝手に持ち主を撮影し、「写真を拡散されたくなければ500ドル払え！」といったメッセージが画面に出るようになります。もちろん、犯罪者の言うとおりにお金を支払っても、データのロックが解除されたりする可能性は低いです。絶対に支払ってはいけません！。

感染はどこから？

感染経路は、迷惑（スパム）メールの添付ファイルを不用意に開くことで、ランサムウェアがダウンロードされてしまうというものです。他にも、悪意のある者が用意した不正なURLをホームページや掲示板に貼り付け、それをクリックした閲覧者がランサムウェアを拡散するサイトにアクセスしてしまうことで感染してしまうケースが多いです。

上でも述べましたが、Windows環境での感染だけでなく、Androidでも確認されているので、どんな端末でも対策しておくことが重要になります。

対処と対策は？

ランサムウェアの被害を防ぐためには、まずは不用意に添付ファイルやURLをクリックしないことです。そして、OSやウイルス対策ソフトはいつも最新のバージョンにしておきます。更新プログラムが案内されたらすぐに導入しましょう。

大切なデータがロックされる被害に対しては、普段から外部メディアにバックアップをとっておくことが有効です。外付けHDDやCD・DVDデータ、フラッシュメモリなどに分けて保存しておくのがオススメです。

スマホユーザーは、提供元不明の野良アプリを安易にインストールしないように気をつけましょう。Google Playなど、信頼できるところからのみインストールするように設定を変えておきます。

また、巧妙な手口の例として、はじめは数千円程度の比較的軽い金額を要求してきて、要求に応じればデータを復旧させるケースも報告されているようです。しかしこれは罠で、またロックされて被害者が今後も支払うように仕向けています。支払っても相手も思うツボなので注意しましょう。

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