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サポート詐欺で表示された電話にかけると悪質な契約を勧められる
コンピュータ及びインターネット用のセキュリティ関連製品の開発・販売を行っているトレンドマイクロが、サポート詐欺（テクサポ詐欺）と呼ばれる新たなネット詐欺の手口について注意喚起しています。
どのような手口かというと、ブラウザ上で「ウイルス感染」や「システムの不調」を示す表示の不正広告から、ユーザーの不安を煽り、画面上に表示されているサポート電話に問い合わせをさせるというものです。
どうやら信頼性が低い海外のサイト、とくにアダルト系のサイトにアクセスした際に、「ピー」という大きなビープ音で、「あなたのパソコンからウイルスが見つかりました！」「パソコンのシステムが不調です！」などと表示されるようです。
そして、どのようなサイトに誘導されるかというと・・・
「ウイルス除去」の名目で「マイクロソフトソフトウェアエキスパート」へ問い合わさせるパターン。エキスパートの名前・写真が日本人風になっているバージョン （画像はトレンドマイクロセキュリティブログより）
「レジストリ障害」の名目で「Windowsサポート」へ問い合わさせるパターン （画像はトレンドマイクロセキュリティブログより）
「Google Security Warning」の名目で「Windowsサポート」へ問い合わさせるパターン （画像はトレンドマイクロセキュリティブログより）
偽の「ブルースクリーン」を表示し、「公式技術者」へ問い合わせをさせるパターン （画像はトレンドマイクロセキュリティブログより）
そして、案内されている電話番号に問い合わせると、日本語を話すスタッフらしき人物が対応。サポートを行うためと称してリモートデスクトップツールをユーザーにインストールさせ、調査としていくつかのコマンドをリモートで実行します。しかし、この調査は単なる形式だけのもので、「tree」と「netstat」でフォルダ構造を見せたりするだけなどの意味のない操作でした。
電話の相手先はうその調査結果をもとにして、障害解決のために必要と、有償サポート契約を勧めてきます。この「有償サポート契約」は実態を伴わない「詐欺」であると言えるでしょう。もちろん契約しても障害が解決するわけではありません。それどころか、身代金要求ウイルスなどの不正プログラムを感染させたりして、PCの遠隔操作などの脅威もあるということです。
被害に合わないためには
このようなネット詐欺の被害に合わないためには、まずは怪しいサイトに自分からアクセスしないことが重要です。しかし、なかには正規のサイトであっても、不正広告やSNS上での書き込みなどから不正サイトへ誘導される可能性も少なからずあります。とくに短縮URLなどは、アクセス先がどのようなサイトかわからないので、不用意にクリックするのはやめておきましょう。
ウイルス対策ソフトを導入していれば、不正サイトへのアクセスを一括してブロックすることができます。
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