ウイルスの「駆除」「隔離」「削除」の違いとは？

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ウイルスの駆除

ウイルスの「駆除」は、ウイルスに感染したファイルからウイルスを取り除いて、ファイルを元の状態に戻すことをいいます。ただ、ウイルスの中には、ワームやトロイの木馬などファイルに感染しない種類のものも存在します。その場合はもちろん駆除は行えません。ウイルス対策ソフトが、ワームやトロイの木馬を発見した場合は、よく「このファイルは駆除することができませんでした」というメッセージが表示されますが、もともと駆除ができないので何も心配はいりません。

駆除によってウイルスが取り除かれたファイルは、元の正常なファイルに戻るので、通常通りに利用が可能になります。もはやウイルスは存在しないので、別のコンピュータや媒体に移動させても問題ありません。しかし、ファイルの内容を完全に上書きしてしまっているタイプのウイルスには駆除が効きません。それ以外のタイプ（ウイルス追記型など）の場合は駆除ができます。

ウイルスの隔離

「隔離」は、駆除ができない種類のウイルスに対して行われます。悪意のあるウイルスのファイルを実行されないように、専用の別のフォルダに分けられます。移動させられたウイルスを誤ってダブルクリックで実行したとしても、ファイルは開かないように対策が立てられています。

隔離したウイルスは、後からウイルス対策ソフトで見ることができ、削除したり、元の場所に戻したりとさまざまな操作ができます。

ウイルスの削除

「削除」とは、文字通りにウイルスに感染したファイルを削除することを意味します。ただし、削除といってもごみ箱に移動させるのではなく、コンピュータのHDD（ハードディスク）から完全に消去させる方法になります。ファイル自体もなくなるので、誤ってウイルスを実行させることもありません。

ウイルス対策ソフトには、このように「駆除」「隔離」「削除」という３つの機能が付いています。言葉はやや紛らわしいかもしれませんが、それぞれの働きは違ってくるので、しっかり覚えておくとよいでしょう。

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ウイルスの正式名称

ウイルスの正式名称は、命名規則に基づいて付けられています。ウイルス対策ソフトベンダーごとにも異なっています。

CAROでのウイルスの命名規則

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