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Core 2シリーズの後継CPU「Core i7」
パソコンでは、作業を行うソフトやデータをメモリに記憶させて、CPUが取り出すことで処理しています。処理した結果は、メモリやディスプレイに出力されます。その処理速度が現在最速であるCPUが、インテル社のCore i7(コア アイセブン)です。
CPUの歴史では、長い間インテル社のPentium(ペンティアム)シリーズが使われていましたが、Pentium Dをもって終了し、Core 2シリーズへと移行しました。Core i7は2年間続いたCore 2シリーズの後継CPUになります。
CPUパッケージに4つのコアが搭載
Core i7の動作速度は最速といわれており、これまでのCore 2シリーズの最上位モデルよりも約40%以上も高速に動作するといわれています。
この理由は、1つのCPUパッケージに4つのコアを搭載したことです。従来の2つのコアをもつCore 2シリーズよりも、高速に処理できる能力を備えました。
Core 2シリーズの「Core 2 Quad」もCPUパッケージに4つのコアを搭載していますが、こちらは1つのCPUに2つのダイ(回路)を載せて、それぞれに2つのコアを載せて4つのコアを実現しています。
これに対して、Core i7では、1つのダイに4つのコアを載せています。これにより回路が短くなり、動作速度は飛躍的に向上しました。
最新メモリ「DDR3 SDRAM」の使用
Core i7では、CPUパッケージの中にメモリコントローラーを搭載しています。メモリコントローラーとは、従来までチップセットに搭載されていたもので、CPUとメモリの間で効率よくデータをやり取りできるように、メモリの動作を調整するチップのことをいいます。
これが3枚の最新メモリであるDDR3 SDRAMとデータをやり取りしているため、従来よりも高速な動作が実現しています。
3次キャッシュメモリの実現
Core i7では、4つのコアに1次キャッシュメモリと2次キャッシュメモリを搭載し、さらにコアの外に3次キャッシュメモリを搭載しています。
8MBの3次キャッシュメモリは、全部のコアのキャッシュ内容を保持し、共有するようになりました。他のコアがデータを処理する際にも利用できるため、処理速度が向上しています。
ハイパースレッディング・テクノロジーとは
ハイパースレッディング・テクノロジーとは、4つのコアを搭載しているCore i7の同時に処理できる命令が4つではなく、倍である8つの命令の同時処理ができる技術のことをいいます。
1つのコアをOS上で倍の2つのコアに見せかけることで、OSで認識するコアの数を8つにしています。この技術により、8つの命令を同時に処理することができ、マルチタスク処理の高速を実現しています。
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