クラウド・コンピューティングとは-パソコン用語

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最近では「クラウド・コンピューティング」というなんだか聞き慣れないパソコン用語が登場してきました。

従来まではパソコンでソフトウェアを使うときには、市販されているパッケージソフトを買ってそれをパソコンにインストールして使用していました。それがパソコン内にインストールしたり、データを保存したりせずに、インターネットなどのネットワークを通じてユーザーが自由にソフトを使用できるようにする新しい利用方式です。

ITの業界では、インターネットのことを雲（クラウド）によく例えますが、雲から雨が降るように、ウェブ上のソフトやデータを必要に応じてダウンロードして使うようすからクラウド・コンピューティングと呼ばれるようになりました。

この用語は、アメリカグーグル社のCEOであるエリック・シュミット氏が使い始めたといわれています。

サービスの提供者は多数のサーバーを準備しておき、インターネットを通じてソフトウェアやデータ保管領域を利用できるようなシステムを構築します。

サービスを利用するユーザーは、ユーザー登録などを完了させるとすぐにソフトウェアを利用することができます。また、以前はソフトウェアのバージョンアップ（最新版への更新）や作成したファイルのバックアップなどの作業に手間がかかっていましたが、クラウド・コンピューティングでは問題が解決されるようになりました。

また、これまで企業側はソフトをアップグレードするたびにパッケージなどを製作しなければならず、大きなコストがかかっていました。しかしこの問題からも解放され、その分のコストを他の業務などに割り当てることも可能になりました。

最近のミニノートパソコン（ネットブック）にCDやDVDなどの光学ドライブが搭載されていない理由の一つは、このようにネット経由でソフトを利用したり、ウェブ上にデータを保存することを前提としているからです。

SaaS（サース：Software as a Service）と呼ばれる、ユーザが必要とする機能だけを利用できるようにしたソフトウェアの配布形態も似たような方式です。

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