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ウイルスの亜種とは?

コンピュータウイルスには、元となる新しいウイルスである「原種」と、それによく似ている「亜種」という種類も存在します。ウイルスの亜種の中には、ウイルス対策ソフトに対応するためにプログラムを修正し直したり、より攻撃的になるように改良したり、感染方法を変えたりするものなどがあります。

 

他にも、「攻撃するホームページの対象が異なる」、「ウイルスが動作する日時が違う」、「ファイル削除の種類が増える」といったように、細かい違いを挙げると数多くの亜種がでてきます。

 

ウイルスの亜種は、原種を作った本人が作ったり、まったく関係がない他人が作るときもあります。マクロウイルスやVBS(VBスクリプト)を使っているプログラムでは、誰でもソースコードを見ることができるために、比較的亜種を作ることが容易になります。ウイルスを使った犯罪が起こったり、犯人(作者)の逮捕も大きく話題になっています。

 

亜種はウイルス対策ソフトで検出できない場合も

 

ウイルス対策ソフトでウイルスを判別している方法として、「パターンマッチング」というものがあります。これは、各ウイルス特有のプログラムデータをあらかじめ登録しておいて、実際のウイルスと照合するというものです。

 

ただ、パターンマッチングの欠点は、データが少しでも違っていると、ウイルスを正しく検出できない場合があることです。とくに、次々と登場してくるウイルスの「亜種」は、正確に照合できないことも多く、ウイルス対策ソフトでは検知できないことがあります。

 

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