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システム領域に感染するウイルス
ウイルスにはパソコンのシステム領域に感染するものもあります。CD-ROMの「ブートセクタ」や「マスターブートレコード(MBR)」と呼ばれる領域に感染します。
ブートセクタ
CD-ROM、フロッピーディスクがコンピュータの起動時に読み込まれる領域のこと。
マスターブートレコード
コンピュータがハードディスクから起動する際に、はじめに読み込まれる場所。
OSを起動するためのプログラムなどが書かれていますが、システム領域に感染するウイルスの恐ろしいところは、OSの起動前に活動する点です。ウイルス対策ソフトがインストールされていても、OSが起動していないので、ウイルスを監視することができません。まったくの無防備な状態になってしまうのです。
感染経路はメディア経由
システム領域に感染するタイプのウイルスのほとんどは、ウイルスに感染したフロッピーディスクやCD-ROMによるものです。友人からもらったCD-ROMや雑誌に付属しているCD-ROMから感染したケースが多いようです。
これらのメディアからパソコンを立ち上げてしまうと、ウイルスに感染してしまい、今度はそのパソコンで作成したCD-ROMにも感染してしまいます。こうしてメディアを媒介にして次々とウイルスが感染していってしまいます。
最近ではディスクからコンピュータを起動することは少なくなり、この型のウイルスも減少傾向ですが、やはり気をつけておくべきでしょう。
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