相談事例
Q.インターネットを閲覧していたら、知らない間に国際電話をかけさせられる設定になっていたようです。数日後に高額な国際電話の通話料の請求を受けてしまいました。しかし、あまりにも高額なため支払う気にはなりません。支払義務はあるのでしょうか?
A.原則としては、電話サービス契約約款に基づく支払義務があります。ただし、減額を交渉できる場合もあります。
国際電話課金トラブルの予防策
利用者に気づかれないように国際電話にダイヤルアップさせて、高額な通話料を請求するというトラブルが多く報告されています。しかも、危ないサイトばかりではなく、一見すると普通のように見えるサイトでも、国際電話にかかわるトラブルが生じるようになっています。
このようなトラブルに合わないためには、以下のような予防策を取ることが重要になります。
1.サイトへの接続中に実行ファイル(.exe形式のファイル)がダウンロードされる場合、すぐに接続を中止しましょう。サイトの内容に問題ないようにみえても油断はできません。
2.国際電話への接続はダイヤルアップによって行われます。接続の際には音が鳴るので、聞き逃さないようにしましょう。スピーカーから音を出すようにしておくことをお勧めします。
3.マイコンピュータ→コントロールパネル→ダイヤルアップを開いて、身に覚えのないダイヤルアップがないかを確認してみましょう。
4.自宅から国際電話をかける可能性がないという方は、国際電話会社である日本テレコム、KDDI、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ、C&W IDC、パワードコムが共同で運営している「国際電話不取扱受付センター」に連絡してみましょう。利用休止の申込書に記入して郵送すれば、国際電話取扱は停止されます。
被害が発生した後の対処
もしもトラブルに巻き込まれてしまったという場合、すぐに請求金額を払うのはやめましょう。国際電気通信事業者に事情を話せば、減額される余地があります。
ただし、海外の事業者にも取り分があるため、実際の減額の度合いには限度があります。