LANとプロバイダ間をつなぐPPP
LANからインターネットへのアクセスには専用回線を使いますが、LANとプロバイダ間はルータと呼ばれる機器を使って接続しています。LAN側に設置されたルータと、プロバイダ側に設置されたルータが、専用回線でつながっているという仕組みになっています。
このルータ間での通信には、LANの通信プロトコルは使われていません。代わって、別の通信プロトコルとなるものが利用されています。それがデータリンク層の通信プロトコルとなるPPP(Point-to-Point Protocol、ポイント間プロトコル)です。
2つのポイント間での通信に使用される通信プロトコルで、専用回線に設置されているルータに、PPPのプログラムが組み込まれています。PPPの通信では、TCP/IPのパケットにPPPのヘッダやトレーラをつけたフレームを伝送するようにしています。また、固定された通信となっているので、アドレス部は指定しなくても通信が可能です。アドレスは固定ですが、通常は11111111が使われます。
PPPの構成についてですが、主に、LCP(Link Control Protocol)とNCP(Network Control Protocol)の2つの部分からなっています。LCPは、上位となるTCP/IPのIPなどのネットワーク層の規定に関わりなく同じ規定となっています。NCPでは、上位の通信プロトコルによって異なる処理を行う部分となっています。
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- LANとプロバイダ間をつなぐPPP
- LANとプロバイダ間の通信には、別の通信プロトコルが使われています。それがPPPと呼ばれるもので、ルータを使って接続しています。