イーサネットのトークンリング方式
トークンリングは、米IBM社が開発した方式で、ケーブルにはツイストペアケーブルを使用しています。特徴的なのはその接続形態であり、コンピュータをリング状にしてLANに接続しています。通信速度は、4Mbpsと16Mbpsがあります。
トークンパッシングとその仕組み
トークンリングの媒体アクセス制御は、トークンパッシングと呼ばれる方式になります。これは、トークンと呼ばれる信号を使って、LAN上のコンピュータのフレームの送り出しを制御しています。
1.トークンを取得
2.フレーム(情報)にトークンを付けて送り出す
3.受信側のコンピュータは、伝送されてきたフレームをコピー
4.トークン+フレームに受領符号を付けて送り出す
5.フレームを除いてトークンを開放する
トークンは常時リング内を巡回しています。コンピュータはトークンを入手したときしかフレームを送り出せず、その他のコンピュータは、トークンが回ってくるまで待機状態になります。
トークンパッシングのLANでは、多数のコンピュータが一斉通信した場合でも、最終的にはトークンを入手することができる仕組みになっています。CSMA/CD方式では、フレームを送り出せない状態になる可能性がありましたが、こちらの方法ではその心配もありません。
トークンリングのフレーム構造は、アクセス制御情報、フレーム制御情報、フレーム状態情報、MACアドレスなどからなっています。
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