通信プロトコル、FDDIとは

信頼度が高い通信形態「FDDI」

LANはつぎつぎに拡張することができます。1つのフロア内に構築したLANを、別のフロアに構築しているLANと結合して、より大きなLANにすることができます。この場合のもとの個々のLANを支線LANと呼び、これらのLANをまとめた大きなLAN形態を基幹LAN(またはバックボーンLAN)と呼んでいます。そして、このような基幹LANでは、FDDI方式のLANが採用されています。

 

 

FDDIは、ANSI(米国規格協会)が標準規格化している通信プロトコルであり、接続形態はトークンリングと同じようにリング型となっています。アクセス制御には、トークンパッシング方式が採用されています。

 

FDDIの特徴は、通信ケーブルとして光ファイバーケーブルを使用しているので、伝送速度が100Mbpsの高速データ通信が可能となります。通信品質も損なわないため、信頼性の高い伝送ができ、基幹LANに多く普及しています。

 

 

また、FDDIの仕組みの1つとして、通信ケーブルを2重にするようにしています。それぞれ1次リング、2次リングと呼び、通常は1次リングだけを使用して通信を行っています。しかし、故障などで1次リングの伝送がストップしてしまった場合には、2次リングによる伝送ができるようになっています。このため、通信の中断や停止がなくなるために、安全性も高くなっています。

 

FDDIのフレーム構造もトークンリングと似たような構造であり、ネットワーク層の情報に、フレームの開始符号、宛先(送信元)MACアドレス、FCS、終了符号などをつけたものになっています。

 

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通信プロトコル、FDDIとは
FDDIとは、基幹LANに使用される通信プロトコルであり、トークンパッシング方式を採用しています。伝送速度は100Mbpsと高速通信が可能です。
LANとプロバイダ間をつなぐPPP
LANとプロバイダ間の通信には、別の通信プロトコルが使われています。それがPPPと呼ばれるもので、ルータを使って接続しています。

FDDIとは、基幹LANに使用される通信プロトコルであり、トークンパッシング方式を採用しています。伝送速度は100Mbpsと高速通信が可能です。

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