通信プロトコルとはどのようなものか
コンピュータの動作はすべてプログラムによって組まれたものを実行しています。コンピュータ間の通信もプログラムの1種になります。その通信をする仕組みである通信プロトコルも、プログラムとして組まれています。
プログラムを作るには、設計図となる仕様を決めなければなりません。プロトコルは「協議の上決定された規約」という意味を持ち、通信プロトコルも同じような意味を持ちます。通信に参加する当事者の間で協議して、どのような仕組みで情報をやりとりするのかを規定したものです。
規定の中身は、情報・信号の構造や形式、やりとりの手順などがあります。これらの規定を文書化したものが元来の通信プロトコルというわけです。
すると、これらの規定に従った者同士でネットワークコミュニティが形成されていきます。ネットワークコミュニティには、インターネットを利用するコミュニティや、組織内で構成するコミュニティなどがあります。同じ通信プロトコルにしたがっているコミュニティ同士しか通信はおこなえません。
そして、文書化された通信の仕様に基づいて、通信プロトコルが作られていきます。通信プロトコルとは、通信の仕組みを規定した文書、それに基づいたプログラムなどの意味になります。
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