Telnetと通信プロトコル

Telnetと通信プロトコル

Telnet(テルネット Telecommunication network)とは、TCP/IPネットワーク上において、遠隔地に設置されている別のコンピュータを、手元にあるコンピュータのように、遠隔操作して使用できるプロトコルです。

 

クライアント/サーバー形式になっており、遠隔操作を行う(ユーザーが直接操作する)側がTelnetクライアント、遠隔操作される側がTelnetサーバーとなります。

 

Telnetサービスの機能

 

Telnetでは、誰もが遠隔コンピュータを操作できるというわけではありません。接続要求の際には、ユーザー名(アカウント)とパスワードの入力をもとめられます。したがって、事前にTelnetサーバーに、ユーザー名とパスワードを登録しておかなければなりません。

 

ログインが完了して、接続許可が下りたら、相互で端末機能の確認をおこないます。これは、クライアント側の端末機能が、Telnetサーバー側のコンピュータを操作できるものでなければならないためです。こうしたTelnetサービスは、TELNETプロトコルにより実行されていますが、このプロトコルはかなり複雑な通信プロトコルにもなっています。

 

Telnetでは、クライアント側の端末機能と、サーバー側の端末機能が同じにならないと通信ができません。ただし、サーバー側のコンピュータは異なる場合も出てきます。その場合に備えて、TELNETプロトコルでは、「端末エミュレーション機能」と呼ばれるものが用意されています。

 

これは、別の端末機能と等しい端末機能を提供するというものです。さまざまな場合を想定しているので、TELNETプロトコルでは、他のプロトコルに比べてやや複雑な仕組みになっているのです。

 

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Telnetは、TCP/IPネットワーク上に接続している遠隔地のコンピュータを、手元にあるコンピュータのように操作できるようにするための通信プロトコルです。

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