SMTPは電子メール転送のプロトコル
SMTPは、Simple Mail Transfer Protocolの略で、電子メールを送り受けするために用いられている通信プロトコルです。SMTPは、送信側クライアントから送信側メールサーバーへの送信と、送信側メールサーバーから受信側メールサーバーへの送信の際に使用されています。
SMTPによる送信の仕組み
送信側のメーラーに組み込まれているSMTPのプログラムと、メールサーバーのSMTPのプログラムが、電子メールのヘッダ部分の情報やメール本文などのデータを送受信します。同様に、送信側のメールサーバーのSMTPと、受信側のメールサーバーのSMTPがデータを送り受けしています。
SMTPでは、電子メールを送受信する際に、逐一確認を取りながらすすめていくという手順を踏んでいます。送信側と受信側のメールサーバーは、接続した後は、セッションという人間でいうところの対話形式で送り受けしているのです。
はじめに、送信側は、セッションの開始を通知する信号を送信します。これには、送信側のコンピュータのドメイン名が付与されています。これに対し受信側は、確認の信号を送り返します。
続いて、送信側は、電子メールの発信元(From)、宛先(To)、本文(Message)などの情報を1つずつ送り出していきます。受信側は、それぞれのデータを受け取る度に、受け取り確認の信号を返信しているのです。
最後に、送信側がセッションの終了通知をおこなうことにより、1つの電子メールのやりとりが終了します。
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