主な通信サービスと通信プロトコル

主な通信サービスと通信プロトコル

TCP/IPにより、データが正しく通信サービスやアプリケーションに伝送されていますが、この一連の処理の方法には、双方のコンピュータが共通の規約に従っていなければなりません。もしも、それぞれが異なる形式で処理をしようとすると、さまざまな弊害が発生してしまいます。

 

一例として、WWWサービスでは、クライアント側(ホームページを閲覧する側)は、ブラウザソフトを使ってWWWサーバーにホームページ表示の要求を送っています。WWWサーバー側は、情報をクライアント側に送信しています。

 

このやり取りは、両者の共通の規約に従っていなければ、実現することはできません。このような通信サービスも、通信プロトコルに基づいて動作されています。

 

TCP/IPによる通信プロトコル群では、アプリケーションごとにさまざまな通信プロトコルが用意されています。WWWではHTTP、電子メールではSMTP、POP3、ファイル転送ではFTPなどがあります。

 

このような通信サービスの通信プロトコルを実行しているのは、アプリケーションソフトになります。ブラウザソフトや電子メールなどの場合では、利用者の操作によるところも必要になります。

 

TCP/IPで動作する主な通信プロトコル

 

○WWW・・・HTTP
○電子メール・・・SMTP(メール送信)、POP3(メール受信)
○ファイル転送・・・FTP
○ネットニュース・・・NNTP
○Telnet(コンピュータ遠隔操作)・・・TELNET

 

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通信サービスは、両方のコンピュータの共通の認識があって可能となります。アプリケーションソフトが利用できるのも、通信プロトコルが規定されているからです。

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