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偽ウイルス対策ソフトとは

偽ウイルス対策ソフト(偽セキュリティソフト)とは、大した機能を持っていないにもかかわらず、セキュリティ対策が行えるとうたって配布されるソフトのことをいいます。

 

多くの場合、パソコンがウイルスに感染していない状態でも、あたかも感染しているように警告を表示させてユーザーの不安を煽ります。偽のスキャンを行って感染状況を表示させる場合もあります。

 

そして、問題を解消するためには有償版を購入する必要があることを知らせて、購入サイトへ誘導されます。

 

購入させてお金をだまし取られるだけでなく、住所やクレジットカード情報を入力させられるため、さらなる被害に発展するケースもあります。

 

偽ウイルス対策ソフトの種類/ブランド

 

実は、偽ウイルス対策ソフトにもいくつかのブランドがあり、多くの亜種も生まれています。よく見られるソフトを紹介しています。

 

Security Tool

2008年頃から発生しており、亜種が非常に多い偽セキュリティソフトです。セキュリティホールやソフトウェアのバグを利用して強制的にインストールさせられます。
クレジットカード情報などを入力させて正規版を購入させようとします。

 

SpyProシリーズ

亜種が多いブランドの一つです。AntiySpyware Soft、AV Security Suite、Security Suiteなどがあります。

 

Sysinternals Antivirus/Wireshark Antivirus

最近発見された偽セキュリティソフトです。実際に存在する名称を使ってユーザーをだまそうとします。

 

My Security Shield

こちらも亜種が多いブランドですが、ソフト名を頻繁に変える傾向があります。CleanUp Antivirus→MS Security Engine→Security Master AV→My Security Shield という具合に名称が変わっています。レジストリを勝手に変更する特徴もあります。

偽ウイルス対策ソフトへの対策

偽ウイルス対策ソフトにだまされないためには、次のようなことに注意しましょう。

 

1.名前の知らないソフトはインストールしない

 

偽のセキュリティソフトは、有名なセキュリティベンダーが提供している製品とは違った名称のものが多くあります。たとえ無償で提供されていたとしても、聞いたことがないようなソフトをインストールするのはやめましょう。

 

ただし、近年では手口も巧妙化してきており、非常にまぎらわしい名前を使っている場合もあります。例えば、マイクロソフト社が提供しているスパイウェア対策ソフト「Windows Defender」に名前の似た「Windows Enterprise Defender」というソフトが発見されています。

 

これらは注意して見ていないとよく間違われます。よく確認していきましょう。

 

2.安易にフリーウェアをインストールしない

 

ネット上にはさまざまなフリーウェア(無料で利用できるソフト)があります。これらを安易にインストールしたところ、実はスパイウェアが含まれており、個人情報を勝手に外部に送信してしまうものも存在します。

 

フリーウェアを利用するのであれば、Vectorや窓の社などの信頼できる有名なサイトからダウンロードするようにしましょう。ただし、近年ではガンプラーウイルスによる正規のサイトの改ざんも問題となっています。自分がお気に入りに入れているサイトがある日突然改ざんされる可能性も0ではありません。

 

3.デスクトップ上に知らないアイコンがある

 

デスクトップやスタートメニューに、自分の知らないアイコンが追加されている場合があります。これをうかつにダブルクリックしてしまうと、偽セキュリティソフトがインストールされる場合があります。

 

見慣れないアイコンはすぐに開かないようにしてください。

 

4.アプリケーションを実行すると停止させられる

 

偽セキュリティソフトがシステムを監視していると、なんらかのアプリケーションを実行した場合、「感染しているため実行できませんでした」というアラートが英語または日本語で表示されます。「ファイルが破損しています」という偽のアラートも表示されることがあります。

 

ユーザーが正規版を購入することでこれらの問題が解消されるとうたってきますが、決してだまされてはなりません。

 

5.脅しにのって行動を急がない

 

偽のセキュリティソフトに感染していた場合、偽のウイルススキャンで大量の感染項目が報告され、それを駆除するためには製品版を購入したり、氏名や電話番号、クレジットカードなどの個人情報の入力を要求されます。

 

もちろんこれらの情報を安易に入力してはなりません。警告が本物であるかどうかを確かめるには、トレンドマイクロなどが提供しているオンラインウイルススキャンなどを利用することをおすすめします。

 

6.本物のセキュリティソフトを導入する

 

偽セキュリティソフトにだまされない最も確実な方法は、きちんとしたウイルス対策ソフトをインストールすることです。ベンダーのホームページでは、サイトの信頼性を保証している証明書が確認できるので、安心してセキュリティソフトを購入することができます。

 

万が一、ウイルスやスパイウェアなどが入ってきても、途中で検出してブロックすることができます。

 

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